こんにちは、武蔵小杉セラピールームです。

今日は本のご紹介です。

 

『感情 (〈1冊でわかる〉シリーズ) 』

感情に関する誤解がいろいろあります。

誤解?感情的になるのはよくないことだから

感情はできるだけ抑える。感じないのが一番いい。

誤解?感情は理性よりレベルが低い。

行動は常に理性に従うべきである。

 

感情をいつも抑えて感じないように訓練してしまうと

自分に本当に合わないこと、

嫌なことをしなくてはならなくなったときに

無自覚にしてしまったりします。

 

たとえば休息が必要な時も気がつかず、

ストレスの多い状況に自分を置いてしまい、

自分を傷つけてしまったり

うつになってしまったりすることがあります。

 

ちょうど痛みを感じないようにしてしまうと

けがをしても気づかずによけい傷を

ひどくしてしまうようなものです。

 

またいつも自分の感情を殺していると

他の人の心に鈍感になりがちです。

?に関して言うと人間の多くの崇高な行為や

芸術は感情からきていることが多いものです。

 

弱いものをかばったり、

不正に対して立ちあがったりというのは

そうするべきだからという理性的な判断より

心を動かされたからそうせずにはいられなかった、

という理由が多いようです。

 

ではいつもいつも感情のままに

振る舞えばよいかというとそれも違います。

感情は感情としてよく感じとって尊重し、

どういう行動をするかはほかの要素を考えて決める、

というのが理想的なやり方ではないでしょうか。