依存症・アディクション

一般的に耳にするのは、アルコール依存症、薬物依存症、ギャンブル依存症、買い物依存症、最近ではスマホ依存症などでしょうか。

最初はお酒や薬物を自分の意思で摂取していたのに、だんだん自分の意思ではコントロールが効かなくなり、精神的・肉体的に依存が生じてそれなしにはいられず、そのために人間関係や家族関係、職場でトラブルや問題が生じてもやめられない状態になります。

買い物依存症やギャンブル依存症も同じように、借金をしてまで続けるなど「はまってしまって止められない。」状態になります。

よく意思の力でなんとかしようと考え、周りの人も止まらないのは意志が弱いのでは?と思いがちですがこれは意思の問題ではありません。依存症は病気です。

芸能人が麻薬で何度も繰り返し逮捕されているのは、更生しないのではなく依存症という病気だからです。やめたいけどやめられないのです。

家族にも影響を及ぼすことがあります

どの依存症でも、本人だけでなく家族にも影響を及ぼすことがあります。

特に親が依存症だと子どもたちは年齢にふさわしい保護や関心を親からもらえなくなり、不健全な人間関係のパターンを身につけてしまうこともあります。依存症問題に気づいたらできるだけ早く手を打つことが必要です。

回復には、自助グループへの参加が役に立ちます。たとえばアルコールでは、AAや断酒会があります。他にも全国に様々な依存症の自助グループがあります。

自助グループのミーティングに通いながら、依存症の原因となっている行動や物質摂取をやめ、自分自身の生活や性格、今までの経験、依存症に陥りがちな考え方や自分にとってなにがストレスになっているのかなどを見直していくことが回復への道です。

仕事・職場での人間関係・家族との関係・経済・将来の計画など生活全般の立て直しが必要となってくる場合もあり、カウンセリングも助けになります。

また、ご本人が問題を認めない場合でも、ご家族の方が対応を学び、ストレスをためない生活を心がけることで、毎日の生活の苦しみが減ったり、家族全体の健全度がアップするという効果が起きることもあります。